神様のカルテ

神様のカルテ

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地域医療の話と何かで見たので、もっと田舎の医者1人、看護師1人の小さい診療所の話かと思っていたら、長野の松本って割りと大きい都市の総合病院の話でした。他に同等の総合病院がないため患者さんは集中する、大学病院と違い、末期の患者さんを最後まで手厚い看護で見取ることと24時間、365日対応を理念に掲げ、救急医療にも積極的とできることは全部やりますという病院なので、お医者さんがとにかく大変。地方のそこそこ大きい都市ではどこもこういう感じなのかはわからないけど、病院が少ない、医者の数が少ないというところは同じなのかな。こういう地域医療もあるんだなと初めて知りました。



一止先生は夏目漱石を敬愛し、奥さんのことを細君と呼ぶちょっと変わっているけど腕はよく、患者さんの面倒見もよい先生。奥さんのハルさんは山岳写真家で世界を飛び回っているという一見とてもバリバリな2人なのですが、とにかく2人の間にはのんびり、ほんわかした空気が流れていて、2人の会話がかわいくて癒される。



2人は御嶽荘という旅館を改装したアパートに住んでいるのですが、そこの潤人たちや病院の人たちと周りにいる人たちも一風変わった人たちでとても面白い。
そして安曇さんという末期がんのおばあちゃんが本当に素敵で素敵で素敵でした。



奥さん、周りにいる同僚や友人たち、そして患者さんと色々な人との関わりの中で一止先生の人柄とか考え方とかがいっぱい見えてきてほんわかした気分で読み終えました。



ハルさんが宮崎あおいちゃんってのはすごくピッタリだと思ったのですが、翔ちゃんはどうなのかな〜アテ読みはできなかった。それくらい掛け離れているというかう〜ん、ハードルが高いぞ〜この役はと思いました。
一止さんは表は飄々としていて、内側に色々秘めているタイプの人なのでできればそこらへんを深く表現できる役者さんで見たい。翔ちゃんが演じる一止さんをまだ見てないのでなんとも言えませんけど。雑誌などであのすっとぼけた写真しか見てないからかもな〜。