神様のカルテ

やさしい映画でした。
泣けた。
以下、ネタバレありにつきご注意ください。
学士殿が御嶽荘を去るシーンもだし、安曇さんのシーンはどれも泣ける。
特に最後の手紙。
「病むということはとても孤独なことです」
その人にしかわからない辛さが必ずある。病気を抱えている人は誰もが孤独なのだと思う。
でも家族のいない安曇さんにとって、寄り添ってくれる先生や看護師さんに出会えて、孤独から救われたと幸せな気持ちでご主人の元へ旅立って行けて本当によかった。
みんながみんな一止先生のようなお医者さんに出会えるとは限らないけど、できれば出会いたい。



安曇さんが楽しそうに旦那さんや故郷のことを語るシーンも泣けたな〜
それを一止がはるさんに話すシーンも好き。
ちょこちょこはさまっている長野の美しい景色もすごく素敵。
やさしいピアノも涙を誘う。
ラストシーンもめっちゃかわいかった。
いい映画だった。
できれば続きを見たい。
でも映画には古狐先生が出てこないんだよね。柄本さんが演じた役は大狸先生と古狐先生をミックスしたような感じだったからいいのか。「神様のカルテ2」で古狐先生のエピソードは必須だもの。



肝心な翔ちゃんについては、やっぱりうまくはないんだよ。でも翔ちゃんが持つ不器用さと一止先生の医者になりきれない感じ、つい患者さんに寄り添いすぎてしまう、涙は流さなくとも泣いている、そんな不器用さがうまくリンクしていた気がする。主演というより、全体の中の一部というかそういう感じで見れたから充分だと思います。同年代でもっとうまい役者さんがいるのになんで翔ちゃんなんだろうって最初思ったの。けど、たとえば妻夫木とかたとえば松ケンとかもっともっとイメージ通りの一止を演じることができるんだろうなと思うけど、監督のなせる業かな。翔ちゃんでよかったんじゃないかなと思えました。



ハルさんも外村師長も東西主任も素敵だったし。
貫田先生と一止のやりとりも面白かったし。
砂山先生は原作と違う設定だったんだけど、キャナメがかっこいいんだよー!めっちゃかっこいいよー!
なで肩、猫背、変なパーマでぼそぼそしゃべる一止先生がキラキラ翔ちゃんでなくてよかった。
もっさい役をやらせたらピカイチだなとそこは改めて翔ちゃんすげーと思いました(笑)



翔ちゃんが出ていなかったら出会えなかった映画だと思う。
この手の映画を映画館へ見に行こうと思わないから。
原作は読んでも映画は見ないだろうと思う。
小説を読んで頭に描いた景色よりも素敵な景色が映像にはありました。
この映画を見るチャンスをくれた櫻井翔に感謝したい。



怪物くんの予告みたよー!
出演者が豪華だーと思ったらアンフェアがさらにすごかった。
佐藤浩市山田孝之阿部サダヲ吹越満大森南朋香川照之にレギュラーの篠原さん、加藤さん、寺島さんだよ。濃い。濃すぎる。このメンツで勝負できる20代は山田孝之だけな気がする(笑)