ジーン・ワルツ
- 作者: 海堂尊
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2010/06/29
- メディア: 文庫
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アメリカドラマを見ていると代理母や養子縁組が当たり前に行われていて、例えば育てる能力のない高校生のカップルや、キャリアを失いたくない独身女性に子どもができてしまったりしたときに産んですぐ養子に出すというような話がよく出てくるし、ゲイのカップルが卵子提供を受けて代理母に出産してもらうという話も見たし、ドラマの中の話だし実際どうなのかはわからないけど、日本にはそのしくみすらないという現実。倫理観や宗教観にも繋がることだし、難しいとは思うけど、だからこそ法律を作らなきゃならないんだと思う。そこを国が先延ばしにしている風に見えるのがなんだかな〜と思う。ただ、医師という立場を利用して代理母という法を犯す行為を隠蔽する(カルテやその他記録の抹消により母親が出産したという事実を消す行為)ってのはなんかね・・・。その秘密が漏れないためにかけた保険が最低すぎる。若くして子宮を摘出しなければならないということは不幸なことだけど、それに対する苦悩とかがあまり描かれていないせいで酷い人にしか見えないので後味は悪い。「マドンナ・ヴェルデ」も読んでみよう。
- 作者: 海堂尊
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2010/03
- メディア: 単行本
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