つるかめ助産院
- 作者: 小川糸
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2010/12/03
- メディア: 単行本
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南の島ののんびりした空気、ゆっくり流れる時間、そこにいる人たちに癒されて、お腹の子どもに後押しされるように今までの辛い過去と向き合い、乗り越えていくまりあが羨ましくなるくらい。まりあは親に捨てられて、里親には実の子の代わりとしか見てもらえなくて、旦那には逃げられてという不幸を背負っているんだけど、つるかめ助産院にいる人たちにもそれぞれ辛い過去があって、それでも明るく生きている人たちに出会ったことでもたらされる変化がとても心地よく、幸せが伝わってくるような気がして楽しかった。出てくる人たちひとりひとりがとても魅力的でそれもすごく楽しかった。最後はうるうるしてしまいました。