パラレルワールド・ラブストーリー

パラレルワールド・ラブストーリー (講談社文庫)

パラレルワールド・ラブストーリー (講談社文庫)

東野氏の小説は止まらない、一気に読まなきゃ気がすまなくなるところが好きです。
理系の人が書く小説って言葉に対するこだわりが強すぎずさらっとしていて好きなのかも。
こだわりがあるのも好きですけど。



先が見えているんだけど、全体が見えないのでどんでん返しの気分も味わえて面白かったです。
記憶が改編できるようになったら、ラクなのかな〜
その記憶をなくさなきゃ生きていけそうもないとかいう事態に陥った場合には有効なのかなと思ったりします。
程度の問題だけど、当たり前に記憶の改編ができるようになったら、人間はもっと弱くなるんだろうな。
犯罪にも絶対利用されるんだろうな。
脳の構造を解明することはとても興味深いことだけど、それによって変わっていく人間の未来は良いものばかりではないと思うと、解明されたものを受け入れる側の私にとってはあまり必要なこととは思えなかったりもする。
人が人を操ることは何にしても怖いことだなと思いました。