八日目の蝉

八日目の蝉 (中公文庫)

八日目の蝉 (中公文庫)

ドラマ→映画→小説の流れはあたりだったな。
映像を思い出しながら、この部分はカットされたんだなとか色々思いながら読みました。
小説では希和子と恵理菜(薫)目線で半々ずつ描かれている感じだったのでどちらかに偏ることなくいいバランスだった。
最後のところで希和子が薫に与えた苦しみのことを想っていて、あぁちゃんとわかっていたんだ。よかったと思えた。
本当の両親の元へ戻った恵理菜の人生が辛いものであったのは希和子だけのせいではないけど、希和子のせいでもある。
希和子が4年間子育てをできたことの喜びに浸って生きていたならそれは母親じゃないよなと思うので。