下町ロケット

下町ロケット

下町ロケット

中小企業の戦いを描いた話。
宇宙科学開発機構でロケットのエンジン開発をしていたという2代目社長が繰り広げる様々が面白かった。
経営者と研究者の両方をうまくこなしていくのはとても大変で、商売につながらない研究に多額の費用を費やして、社員から反発にあったり、特許使用料で簡単に稼げるのに、特許使用ではなくロケットにかかわりたいという自分の夢を優先させて商品を納入したいと言い出したり…
でも最終的に社員がついてきたのは自分たちの技術力を信じていたからで、小さい会社でもプライドを持って働けるいい会社だな〜と思う。
大手企業から特許侵害で訴えられたり、メインバンクから融資を断られたり、得意先から仕事を打ち切られたり、様々な困難に立ち向かいながらも会社を認めて、助けてくれる人たちに出会うことで夢が現実となる。
物作りに対する情熱、ロケットへの夢、何より社員を始め人を大事にする社長の生き様がかっこいい。
ほんの少し歯車が狂えばいつ倒産してもおかしくない状況の連続であっという間に読み終えました。